Special feature @ Shiretoko

待ち焦がれた「知床横断道路ドライブ・知床峠」

日本一開通時期の短い国道と言われる、国道334号線「知床横断道路」

知床ウトロ地区と半島の反対側「羅臼」を結ぶこの道路は冬の間除雪がされず「夏タイヤで通れること」が開通条件であることから、11月上旬になると通行規制がかかり、雪が降るころには完全に通行止めとなります。

通行止めが解除となる4月下旬までの約3~4か月間はこの道路を通ることも、道路の中間地点である「知床峠」からの景色を見ることもできません。

(4月下旬の開通を目指しての除雪作業は2月下旬になるとはじまります。その様子は網走開発や釧路開発が情報発信をしてくれているので要チェック!)

2021年4月27日、例年より雪が少なかったからか「いつもより早いね」なんて言いながら知床横断道路開通式典を拝見しに行きました。地区を代表する皆さんが参列され、今年も事故など無いように…と手を合わせ、その後知床横断道路の通行止めが解除となります。

知床横断道路が開通した後も規制は続きます。まずは9時30分~16時までの通行可能から始まり、徐々に時間が延び、5月中旬・下旬に夜間も通行可能(→終日通行可能)になります。また、北海道・知床は5月になっても雪が降ることもあり、そんな日は突如朝に「通行止めになりました。」なんていう連絡が入り肩を落とすことも…。

2021年は5月に入って雪が降る日が続き、そのため5日連続で知床横断道路は通行止めとなりました。羅臼へ行ってシャチ・クジラクルーズへの乗船を考えていたお客様は、根北峠を経由して約2時間30分かけての移動を楽しむことになります。

その後、5月6日に久しぶりに気温も高くなり春らしい日和で、知床横断道路も久しぶりに開通しました。本当にこれまでの寒い日々がうそのよう…。日本百名山・羅臼岳も見事にその姿を見せ、峠を越えた先にある羅臼の町や根室海峡、北方四島・国後島も見えました。

5月の大型連休には全く開く気配を見せなかったのに、連休直後に開通しこの景色を楽しませてくれるとは…。自然は本当に人間の想いや都合ではないと思う日々です。

4月から5月にかけての知床は、あまり観光ベストシーズンでないながらも世界遺産らしい景色が楽しめます。特に写真にある「残雪の知床峠」の景色が楽しめるのはこの時期だけ、そして天気次第というわけです。

また、知床横断道路からは「羅臼湖」や「ポンホロ沼」など、知る人ぞ知るフィールドにアクセスすることができます。人の都合に合わせて開いてはくれない峠道ではありますが、だからこそ自由で知床らしいステイができるのではないでしょうか?

 

ちなみにですが、このドライブの最中にヒグマと遭遇しました。

カーブを曲がった先に突然ヒグマが現れお互いにびっくり。こちらが車を一旦停止し様子をうかがうと、子グマを二頭連れた母グマが横断道路を横切りたいようだったのでそのまま見届けました。

その後、知床自然センターにヒグマの目撃情報の提供へ

「ヒグマは何頭いましたか?」「ヒグマの様子は?」「耳タグはついていましたか?」

知床半島におけるヒグマの目撃件数は多い時だと年間1600件以上にもなります。今回の目撃はその一件にしかすぎませんが、情報の蓄積が何かの役に立つのだと思います。

文章/広報担当 村上晴花

写真/斜里町観光協会等